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【旧ブログ・はてな補完用】セールスコピーライター・アニータ江口@あなたの宣伝部長のブログ

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告知文で「私と直接会える♡お茶会を開催!」と書く人は何様なのだろうか?

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「私と直接会える♡
 お茶会を開催します!」


というような告知風なことを
ブログやFacebookなどに書く人がいる。

こういうものを見ると、

「この人は一体、
 芸能人か著名人か

 地下アイドルか
 何かの教祖なのか?」


と思ってしまう。

有名な芸能人や著名人などであれば、
特に理由もなく「会いたいから来ました」と
いうような参加者も多いだろう。

しかし、そこまでの人気や知名度がある人は
芸能人や著名人であってもなかなかいない。

「直接会える」という謳い文句であれば、
その人に会うことで何が得られるのか
理解した人のみ、その人に会いに行くのだ。

例えば、歌手であれば歌や生演奏、
映画監督であれば新作の映画の話、
お笑い芸人ならば何か面白い話、
アイドルならば写真撮影や握手、
天気予報士であれば天災の話などを
聞けるかもしれないと想像できる。

確かに「直接会える」としか
書いていない告知なのであれば
何を得られるのかはわからない。

しかし、有名人かつ肩書きも明確な人であれば
直接会うメリットは大体は想像つくだろう。

少なくともその人が好きな人であれば
とりあえず会えればそれだけでも満足する人も
たくさんいるはずだ。

しかし、有名人でもない人が
「私と直接会える♡お茶会を開催します!」
といったところで誰が行きたいと思うのだろう。

その人のことを知らない人からしたら
誰だかわからないので、
何してくれる人かわからないし、
直接会うメリットを感じないので
直接会いたいなんて思わないだろう。

綺麗なお姉さんや可愛い女の子が
「私と直接会えるお茶会開くよ♡」といえば
下心丸出しの見知らぬ男性が食いつくかも
しれないが、おそらく告知主の思惑とは
異なる層が集まることだろう。

基本的には
「いや、わざわざあなたに直接
 会いたいとは思わないのですが・・・」
といった反応が大半になると思う。

その会場に行くまでに交通費も時間も
かかる上に、参加費もかかるのだとしたら、
ただ直接会うだけのために
参加する人なんていないと思われる。

直接会うメリットが
全く感じられないのだ。

もし、その人が「自分は何者なのか」、
どんなスキルや知識があるのかなど
明確にしているのならばまだマシだ。

だが、それだけでは足りない。

直接会うことでその人に、
相談し放題だとか、質問し放題だとか、
有料級の話が聞けるだとか、
予約が取りにくいお店に一緒に行けるとか、
最新のノウハウをシェアしてもらえるとか、

メリットがなければ
絶対に人は動かない。

上記に挙げたように『直接相談し放題』だとか
具体的なことを書いていればメリットはわかる。
この場合は、『直接会う』が事実、
『直接相談し放題』がメリットだ。

しかし、
『直接会える』と
いう事実だけでは

会って何が得られるのか
わからないのだ。


もしその人にはコアなファンがいて、
「参加してほしい」と思っているターゲットが、
自分のコアなファンであり、声をかければ
すぐ集まってくれる人に向けた告知ならば、
「私と直接会える♡お茶会を開催します!」
でも問題ないだろう。

ただし、一般的に
『直接会える』ということは

メリットにはならない。ただの事実だ。

「直接会ったら“どうなるのか”」が
知りたいのであり、そこがメリットだ。


だが、新規の方に参加してほしい、
関係が薄い読者の方に来てほしいなどと
考えているのであればアウトだ。

たとえ、ブログやメルマガ、Facebookなどで
毎日自分が何者で、何ができるのか
発信していたとしても読まれているとは限らない。

人は他人のブログもSNS
メルマガも登録者でさえ
さほど読んでいない。

なので、
「私は毎日発信しているから
 きっとフォロワーは見てくれていて
 『直接私に会える』と聞けば
 みんな参加してくれるはずだわ」
なんて幻想に囚われていたら
大変なことになる。

自分のスキルや魅力は
他人に
伝わっていないものだ。

だからこそ、すでに知っている人からしたら
しつこいと思われるかもしれないが、

告知では、
自分が何者で、何ができて、
参加者のメリットは何か
を明確に伝える必要がある。

広告もしかり。
自分が申し込む・購入する
メリットを感じなければ

人は申し込まないし、
告知も広告も読まない。

告知や広告を見てもただタイトルに
「私と直接会える♡お茶会を開催します!」
としか書いていなければ、
告知や広告の目立たない下の方に
参加者や購入者のメリットが書いていても
きっと読んでもらえないだろう。

もしかすると
「私に会うことこそがメリットなのよ」
だとか勘違いする人がいるかもしれないが
そういう人は頭を冷やしていただきたい。

あくまで自分がイメージする
参加者&購入者のメリットではなく、
顧客目線に立った
メリットを考えるのだ。


だからこそ、
告知文や広告を書くときは
参加や購入する
顧客目線の“メリット”を

必ず入れることを
強くオススメする。
 
もし、メリットがわからないのだとしたら
購入者様の感想や意見を参考にしたり、
「これに参加するとどうなれるのか?」
「これを買ったらどうなれるのか?」と
自分に問いかけると気付けるだろう。


追伸
アリスのティーパーティーの場面は、
原作では『気違いのお茶会』という章に
書かれているらしい。
マッド・ハッター(いかれ帽子屋)の
登場シーンでもある。

気違いのお茶会 - Wikipedia


なお、ディズニーランドにある乗り物の
正式名称はマッド・ティー・パーティー。
自分をアリスポジションだと勘違いして
お茶会を開く人は大分マッドなので
このティーカップがお似合いだ。

マッド・ティーパーティー - Wikipedia

 


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あいさつおじさんを映画『ワンダーウーマン』のFacebookスタンプが撃退してくれていた件

映画『ワンダーウーマン』をご存知だろうか?
ちなみに私は詳しく知らない。

youtu.be


最近CMでやっていて知ったのだが、
日本中で大ヒット上映中の映画だとか。
原作はアメコミらしい。

「ワンダーウーマン」オリジナル・サウンドトラック


映画公式ページを見たところ、
「美しく、ぶっ飛ばす。」
「史上最強の女性スーパーヒーロー、登場!」と
キャッチコピーが書かれていたので
つまりそういうことだろう。

wwws.warnerbros.co.jp

ネタバレするとまずいかもしれないので
知りたい人はWikipediaでも見ていただきたい。
大まかには映画予告を見ればわかると思う。

私はこの『ワンダーウーマン』について
検索して内容を知ったくらいなので
映画も見ていないし、原作ももちろん読んでいない。

しかしながら、この
ワンダーウーマンの主人公の女性かつ
このポーズに既視感があった。

特にこのポーズ。

f:id:aiegc:20170903203506j:plain

『ワンダーウーマン』全米2週連続No.1、エマ・ストーンが監督と“ワンダーポーズ”!『アベンジャーズ』俳優陣も祝福 ≪ 映画ランドNEWS


どうやらこのポーズ、
『ワンダーポーズ』というらしい。

なんだろう・・・
ワンダーウーマン』は知らないが、
このポーズをした女性は知っている。

そしてやっと思い出した。
私が一時期愛用していた
Facebookスタンプだ。

あいさつおじさんを撃退する時に
頻繁に使っていたFacebookスタンプだ。

aiegc.hatenablog.com


以前に書いた上記の記事で紹介したが、
あいさつおじさん撃退法として

あいさつおじさんが反応に困る
 謎のスタンプで返事する。」

ことをオススメしていた。

(もちろんあいさつおじさんの
 撃退法で一番良いのは
 しれっとブロックすることだ。

 しかし罪悪感があり、刺激もせずに
 「どうにか向こうから去ってほしい」と
 考える人向けの撃退法だ。)

スタンプを選ぶポイントとしては、
表情やテンションが読み取れず、
メッセージ性や一言がない上に、
かわいくないスタンプを選ぶこと。

そして、笑わせに行かず、
意味のわからないスタンプを選ぶこと。

そこで具体例として、
私があいさつおじさんを撃退する時に
実際に使っているおすすめスタンプ
記事の中でも挙げていた。

そのスタンプの中で特に
お気に入りだったのは
ワンダーウーマン』の主役
ダイアナのスタンプだったのだ。

それがこれ。

f:id:aiegc:20170903211808p:plain
ワンダーポーズをしている
ワンダーウーマンだったのだ。

ワンダーウーマンの公式ツイッター
アカウントの画像もこれだ。

f:id:aiegc:20170903212028j:plain

大ヒット上映中!『ワンダーウーマン』公式 (@wwmoviejp) | Twitter


このスタンプには名前はついていなかったが
おそらくこの服とポーズからして
ワンダーウーマンに間違いない。

私はこのスタンプのキャラも
このポーズの意味もわからなかったので

「表情やテンションが読み取れず、
 メッセージ性や一言がない上に、
 かわいくないスタンプを選ぶこと」

という選ぶポイントに合致したのだ。

ワンダーウーマン』のことを
知らなかったので悪意はない。
その辺りは許していただきたい。

きっとこの映画が上映されるまでは
ワンダーウーマンのことを
知っていた人はアメコミの原作を
読んでいたごく一部の人だろう。

少なくとも頭を使わずコピペの
あいさつを誰彼構わずどんな時でも
貼り付けてくるあいさつおじさんが
原作を読んでいると思えない。

そのため、おじさんも同様に
このキャラもポーズの意味も
知らなかっただろう。

なお、このワンダーポーズは
覚醒する時の最強のポーズのようだ。

S.H.フィギュアーツ ワンダーウーマン(JUSTICE LEAGUE) 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア



映画の予告を見る限り、
このポーズをしただけで、
腕から強風が発生し、
大勢の人が吹っ飛んだ。

つまり、このワンダーポーズには
敵を一気に吹き飛ばす
威力があるのだろう。

確かに、思い返してみると、
あいさつおじさんに挨拶された時に
無言でこの『ワンダーウーマン』の
スタンプで応戦した際は、
それ以降一切絡まれなくなった。

なるほど。
私は知らず知らずに
あいさつおじさん相手に
このワンダーウーマン
ワンダーポーズで応戦していたが、

このスタンプには、
あいさつおじさんを一気に吹き飛ばす
凄まじい威力が備わっていたのだ。

あいさつおじさんを
ワンダーウーマン
撃退してくれていたのである。

ワンダーウーマンである
ダイアナ・・・本当にありがとう。

f:id:aiegc:20170903211808p:plain

なお、このワンダーウーマン
Facebookスタンプは無料で手に入る。

カテゴリは『ワンダーウーマン』ではない。
バットマンvsスーパーマン』の中にある。

f:id:aiegc:20170903213948p:plain

上段の左から3番目にあるのが
わかるだろう。

なお、念のため、Facebook
スタンプ入手方法を簡単に説明する。

f:id:aiegc:20170903221439p:plain


コメントをする際に1番右の
四角い顔をクリックすると
今手持ちのスタンプが表示される。

新しいスタンプが欲しい場合は、
タブの1番右にある
『+』ボタンをクリックすると
スタンプストアが表示されるので
そこから入手できる。

f:id:aiegc:20170903211808p:plain


しかしなぜ『バットマンvsスーパーマン』の
カテゴリにあるのか不思議になったので
調べてみた。

どうやら映画
バットマンvsスーパーマン
 ジャスティスの誕生』
というものに出ていたらしい。

wwws.warnerbros.co.jp


下のダイジェストだと30秒目あたりから。

youtu.be


ワンダーウーマンはこの映画に
デビュー戦としてすでに出ていたから
Facebookスタンプ
バットマンvsスーパーマン
カテゴリに入っていたのだろう。
納得した。

スタンプの表示順は3番目に
位置していたからおそらく
当時はバットマン
スーパーマンに継ぐ、
3番目の重要キャラだったのだろう。

ワンダーウーマンファンの方は、
バットマンvsスーパーマン
カテゴリからこのスタンプ
入手することをオススメする。

f:id:aiegc:20170903211808p:plain


なお、このスタンプ
ワンダーウーマンのブームが去るまでは
あいさつおじさんに使うのは
控えた方が良いだろう。

使ったら最後。

「僕もワンダーウーマン
 気になっています(*^_^*)♡
 一緒に行きませんか?」


なんて言われて
映画に誘われかねないからだ。

誘われないにしても

ワンダーウーマンいいですよね♡
 ◯◯さんもワンダーウーマンみたいに
 今日もお美しいですね(^з^)-☆」

だとか

ワンダーウーマン見たんですか?
 私は見ました!良かったですよね♡
 今度直接会って語り合いませんか(//∇//)?
 映画好きなら一緒に・・・なんちゃって」

だとか粘着されかねない。

当分、Facebook界隈の
あいさつおじさん戦においては
ワンダーウーマンを戦線離脱させた方が
おそらく賢明であろう。

ムービー・マスターピース バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 ワンダーウーマン 1/6スケール プラスチック製 塗装済み可動フィギュア


ワンダーウーマンよ、
今まで数々のあいさつおじさんを
撃退してくれて本当にありがとう。

そのうちおじさんがあなたを忘れた頃、
また戦ってもらうことにする。
その時はまたお頼みしたい。

Wonder Woman: The Art and Making of the Film

 


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牛乳石鹸のCM炎上問題について、コピーライター的視点で考えてみた。

youtu.be

まずこのCMを見てもらいたい。

牛乳石鹸のCMなのだが、
どのように感じただろうか?

動画は、彼が朝のゴミ出しをするシーンから始まる。

その日は息子の誕生日だ。仕事の合間を縫って妻からメールで頼まれた誕生日ケーキとプレゼントを買いながら彼の気持ちがナレーション形式で語られる。「家族思いの優しいパパ、時代なのかもしれない。でもそれって正しいのか」。

その後、会社の後輩を飲みに連れていってから帰宅した彼に対して、妻は「何で飲んで帰ってくるかな」の一言。彼は気持ちを切り替えるために入浴し牛乳石鹸を使う場面で唯一商品が登場する。お風呂から出た彼は「さっきはごめんね」と妻に謝罪し、家族はめでたく息子の誕生日を祝う。

幼かった頃、自分が見ていた父親と今の自分を比べて内省的な語りが続く動画の最後には「さ、洗い流そ。」の言葉。


下記のサイトにあったあらすじが
わかりやすかったので、
引用させてもらった。

www.huffingtonpost.jp 


私も見たのだが、

「わかる。そういうこともあるよね。」
「働く人も家事育児やる人も大変だよね。」

というのが個人的な感想。

おそらく私がどちらの立場にも
なったことがあるから
このような感想になるのだと思う。

ちなみに、牛乳石鹸側としては、
頑張る父親への応援メッセージとのこと。
まぁ、そうだろうなという印象だ。

しかしどうやら、
父親・夫像云々で
炎上しているらしいのだ。


「父・夫が家庭を顧みない」
という点
でご立腹なのだろう。


そこで怒る人の気持ちも
わからなくもない。

それに男が外で働き、女が家事なんて
前時代的だともいうのだろう。
悲しいことにそういう価値観の人も
多いのが現状だからああなのだ。

とはいえ、お父さん側の人が
家庭も大事にしていて、
早く帰りたいのだが、色々な事情があって
帰れない人であれば気の毒な人だ。
(早く帰ると左遷や減給される等)

誰が悪者か決めつけたのであれば、
そこの会社であり、世間だ。

故に、そこに関して、どちらが悪いなど
個人的には言えないし、このCMに関しても
誰がひどいとかは言えない。

だが、はっきり言ってしまうと、
コピーライター的に
気になるところは、
父親像・夫像云々ではない。



*****

カウブランド石鹸 青箱バスサイズ135g*6個

このCMに対して、
父親像、夫像についての批判ではなく

「意味がわからない」

牛乳石鹸のCMである
 必要を感じられない」


「何のCMなのかわからない」

という指摘もあるのだという。

ここに関しては、
はっきり言いたいことがある。

牛乳石鹸という
大手メーカーだから
ああいうCMで良いんだよ。

意味がわからない?
あのCMで売れる気がしない?

イメージコピーなんだから
それでいいんだよ。

もし、牛乳石鹸のCMが
下記のようなシナリオ
だとしたらどうだろうか?



===============

突然ですが、質問です!
この女性は何歳でしょうか?

商店街の女性A「30歳?」
商店街の女性B「45歳かな?」

実は、65歳なんです!

商店街の女性A「えー!」
商店街の女性B「見えない!」

鈴木さんの若さの秘密は
この牛乳石鹸

石鹸にある牛乳由来の保湿成分の
◯◯や△△がお肌をしっとりさせつつ、
汚れを洗い流してくれるのです。

ほら、見てください。この違い!
右手と左手で比べて見ましたが、
ここまで潤いが違います。

しかも、この牛乳石鹸は、
日本最大のコスメ・
美容サイトで有名な@コスメの
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伝統を守ってきた当社ですが、
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商店街の女性A「すごい!」
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是非ご購入ください。


===============


もしこのようなCMが流れたら、

牛乳石鹸どうしたんだ・・・」
「経営危ないのかな・・・」

と話題にはなると思う。

こういう流れのCMは
見たことがあるかもしれないが、
大概無名の中小零細会社の
通販化粧品のCMだ。

そして、このようなゴリ押しで
テレビショッピングのような
CMの方向としては、
『セールスコピー』を
多用することが多い。

なお、今回批判されている
牛乳石鹸のCMは、
イメージコピーを多用したものだ。


***


キャッチコピーには
2種類あって、

イメージコピーと
セールスコピーがある。


イメージコピーの代表例は、

JR西日本
「そうだ、京都行こう。」

ルミネの
「試着室で思い出したら、
 本気の恋だと思う。」

などだ。

イメージコピーの特徴は、
何のCMかわからず抽象的だが、
何となくオシャレで好印象だ。

イメージコピーの目的は、
商品のイメージを
良くすること
だから王道のイメージコピーだろう。



セールスコピーの代表例は、

スピードラーニング
「1日5分から聞き流すだけ!
 ある日突然、英語が口から飛び出した」

ライザップの
「たった2ヶ月でこのカラダ」 

である。

セールスコピーの特徴は、
イメージコピーのようなオシャレさはないが
直接的でわかりやすく買いたくなる。

セールスコピーの目的は、
商品を買ってもらうこと
だから、
王道の
セールスコピーだろう。

また、イメージコピー、
セールスコピー、
どちらのコピーを使うのかは
企業の規模によって変わることが多く、

商品のイメージを良くすることを
目的とした『イメージコピー』を
多用する企業には大手が多い。

一方、商品を買ってもらうことを
目的とした『セールスコピー』を
多用する企業は中小零細が多い。

なぜかというと、

大手のJR西日本は、わざわざ
テレビショッピングのような
ゴリ押しのCMをして
「今すぐ買うべきだ」と宣伝しなくても
購入する人は一定数いるからだ。

むしろ商品(切符)そのものよりも、
「旅行っていいな」という
楽しいイメージをさせて、
「京都いいな」「旅行でも行くかな」
と思わせた方が購入につながるだろう。

確かに「京都いいな」「旅行でも行くかな」
と思っても、JR西日本を使わずに
バスや飛行機で行く人もいるだろう。

しかしそれでも良いのだ。
JR西日本としては、
多少見込み客が
他社に逃げても痛くも痒くもない。

いつか使ってくれればいいという
そのくらいの余裕がある。

一方、スピードラーニングがもし、
詩的なキャッチコピーを打ち出し、
英語圏の美しい外国で
楽しそうに英語を話すCMを
流したところで、
「私も海外で英語話したいわ」と
思う人がどのくらいいうだろうか。

確かに、
英語圏の海外に行きたいから
 英語を話せるようになりたい」
と思う人はいるだろうが、

「じゃあ、早く学べて身につく
 スピードラーニングに申し込もう」
と考える人はほぼいないだろう。

そもそもさほど認知されていないから、
(特に売り出し当時は無名)
選択肢にも入れられない。

JR西日本の新幹線の場合は、
京都に行く手段として、
新幹線か飛行機かバスかなど、
選択肢に入れられる。

しかし、無名であれば
選択肢にさえ入れられない。

そもそも、英語圏の美しい外国で
楽しそうに英語を話すCMを
見たところで、英語を話したいと
思わない可能性も高い。

それに、大手企業ではないから、
いつか認知してくれることや
買ってくれることを待つほど
余裕はないだろう。

だからこそ、
「1日5分から聞き流すだけ!
 ある日突然、英語が口から飛び出した」
と言ったような、
直接的なセールスコピーが必要なのだ。

※下記は、セールスコピー・イメージコピーの
 違いについて書いた過去記事。

aiegc.hatenablog.com

 

*****


で、話は牛乳石鹸に戻すが、
牛乳石鹸は有名か無名か?

牛乳石鹸共進社株式会社は
大手か中小零細どちらか?

おそらく大半の人は、
牛乳石鹸に対して、
大手メーカーで
有名な商品だと
答えると思う。


それに、昔からあるメジャー商品で、
今もなお、@cosmeなど
日本最大のコスメ・美容サイト内の
人気ランキングでも上位になるほど
人気の商品である。

そう考えると、
わざわざ直接的なセールスコピーで
宣伝する必要はない。

牛乳石鹸は、JR西日本のように有名だ。

何のCMかわからないほど抽象的で
詩的なCMであっても売れる。

印象を良くするための
イメージコピーで十分なのだ。

もし、牛乳石鹸のCMが、
先ほど私が勝手に作った
テレビショッピングのCMのような
CMだとしたら引くだろう。

むしろ、牛乳石鹸がやったら
胡散臭くなってしまう。

テレビショッピングのような
直接的なセールスコピーは
中小零細企業の無名商品にこそ合うのだ。

@cosmeなどの日本最大のコスメ・
美容サイト内では、成分を比べるような
美容に熱心な人も見るので、
お得感や成分の良さを前面に出した
広告を出しても良いかもしれないが、
テレビを見ている層は違う。

だから、
テレビショッピングの
ような
直接的なCMである
必要もない。


抽象的で何の商品のCMか
すぐにわからなくたってそれでいい。

何となく良い印象を与えられれば
それで良いのだ。

しかも、今回は牛乳石鹸側は、
父親をターゲットにしている。
頑張るお父さんを応援したいのだ。

で、あのCMを批判している人はというと、
大概がお父さん側ではない。
お母さん側の人かフェミニスト
男性嫌悪のミサンドリーの人々だ。

イメージコピーの目的は、
商品のイメージを良くすることだ。

そのため、お母さん側の人は
敵に回してしまったかもしれない。

しかし、もし、お父さん側の人に

「あなたのこと応援しているよ」
「あなたの頑張りもわかるよ」
「あなたも色々葛藤あるよね」

という思いが伝わり、お父さん側の人が

牛乳石鹸の中の人って
 父親の気持ちもわかっているな」
「味方なんだな・・・」

と感じ、
お父さん側が
何となく牛乳石鹸
良い印象を持ってくれれば
OKなのである。


おそらく私の憶測だが、
すでに女性は牛乳石鹸
それなりに良い印象があった。
買うのも女性だ。

だから、男性の購買層も
増やしたかった。

おそらく男性は、
女性ほどには石鹸にこだわりがない。

そのため、
「石鹸買わなきゃな」と思い、
「何でもいいから買おう」と
薬局にとりあえず行った時に、
何となくCMで見た牛乳石鹸を思い出し、
じゃあ「これにするか」と
手に取って欲しいのかとも思う。

また、奥さんなどに
「とりあえず何でも良いから
 石鹸買ってきてよ」
と言われた時に、
よくわからないけど
「とりあえず牛乳石鹸買うか」
と思ってほしいのかもしれない。

最近はお父さんが子供を洗う
ボディーソープのCMもあるが、
やはりお母さん目線のものが多い。

だから、お父さんに興味を
持ってほしかったのだろう。
味方だと印象つけたかったのだろう。

お父さんが外で働き、
お母さんが家のことをするなんて
決めつけはおかしいなどという人も
いると思う。

確かに決めつけはおかしいだろう。
実際、我が家みたいに、
夫の方が仕事より家事が好きかつ得意で、

妻である私が家事より仕事の方が好きな
うちもある。共働きなので助け合いだ。

だが、まだ男性が外で働き、
女性が中で育児家事をする家庭が
多いのも現状なのだ。

CMなどの広告は、
ドラマではなく宣伝だ。

メジャーな層に合わせる。

「私のこと言っているな」と
自分のことに置き換えて
買ってくれそうな方に合わせる。

日本では日本人の人口が多いから
日本人が出演するCMが多いのと同じだ。
だからそうせざるを得ないのだ。

徐々に変わってきてはいるが
わざわざ世間の流れや意図を
汲み取ってCMにする企業は少ない。
なぜならば商品や企業の宣伝広告だからだ。

それに、普段から石鹸にさほど
興味を持っていない人に
訴えかけるのであれば、
まずは話題にしなければならない。

そう考えると、多少炎上したとはいえ
牛乳石鹸を考える人が増えて
よかったとも思われる。

このように考えていくと、
牛乳石鹸のCMは
お母さん層の反感は買ってしまったが、
間違っていなかったとも言える。

大手なのだから抽象的なCMで問題ないし、
お父さんをターゲットにして
イメージを良くしたいと考えるのであれば
あれで良いのだ。

あれでお母さん層の反感を買って不買運動になり、
会社が傾いてしまったら元も子もない。

それに、イメージを良くするための
『イメージコピー』のCMなのに
一部の人が考える
牛乳石鹸のイメージを
悪くしてしまっているので、
そこに関しては失敗かもしれない。

しかしもし、牛乳石鹸
悪いイメージを持った層を切り捨てて、
新たなお父さん層や外の働き手に
ターゲットを定めているのであれば、
あのCM自体は間違ってはいないだろう。

よって、私の意見としては、
批判している層に買ってもらう必要がない、
もしくは元々あの人たちは買わないだろうと
割り切っているのであれば、
あの牛乳石鹸のCMは
あのままで良いと考える。


*****


追伸

大体、広告にケチつける人は
ターゲットではない人が多い。
お客様にならない人は関係ない。

牛乳石鹸はお母さん層も買うので
何とも言えないところだが、

もし、お父さん層に売りたいという
方針なのであれば、あの打ち出し方は
間違っていないし、お母さん層の
批判は無視しても良いだろう。

最近、元々買う気もないくせに
CMやら広告にケチつける人が多すぎる。

炎上商法の広告は確かにどうかと思うが、
気にしすぎて騒ぎ立てる人はどうかと思う。

「嫌なら買わなきゃいいし、
 無視すればいいんだよ。
 それにそもそもあなたのことなんて
 ターゲットにしていないぞ」

と思うことは多々ある。

私はコピーライターなので
どうしても許してやれよと
思ってしまうのかもしれないが、

いちいち重箱の隅をつつく人や
わざわざ騙されにいって
被害者面している人を見ると
そういう珍しい趣味を
お持ちの方なのかなと思っている。

趣味ならば仕方があるまい。
きっと奇祭が好きなのだろう。

とはいえ、企業のコピーを書く以上、
変に炎上させるのもまずい上に、
ターゲットの購入側を騙すコピーを
書くのもまずいと思っているので、
その辺は気をつけて書いていきたいと思う。


*****


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