「瀬戸内海レモン」ではなく「瀬戸内の海を見ながら育ったレモン」が売れる理由
「瀬戸内の海を見ながら育ったレモン」
これを聞いて、
何を思い浮かべましたか?
私は・・・
澄み切った青い空、
降り注ぐ朝の光、
爽やかに吹く心地よい風、
太陽が反射してきらきらと輝く青い海、
海岸に打ち寄せる穏やかな波、
活気溢れる漁師たちの声、
海と空が良く見える小高い丘、
そこに実る鮮やかなレモン。
こんなイメージが一瞬にして思い描かれました。
「瀬戸内の海を見ながら育ったレモン」と
聞いただけで、ですよ?
ポイントは、
「瀬戸内の海を見ながら」
というところですよね。
「瀬戸内の海を見ながら」と聞くと、
まるで自分が瀬戸内海を
見ている気がするんですよ。
感情移入してしまうんですよね。
しかも
「見ながら」「育った」
というのもポイントですね。
ただの果物ではなく、
人間味を帯びています。
「瀬戸内の海を見ながら育った」と聞くと、
瀬戸内の海を「色々あったな・・・」
などというような穏やかな気持ちで
ずっと見つめ続けている気持ちになるのです。
レモンにまで感情移入してしまいます。
なお、上記はあくまで私のイメージで
実際に瀬戸内海は見たことがありませんし、
そもそもレモンがどのようにしてできるのか全く知りません。
もし、「瀬戸内の海を見ながら育ったレモン」
ではなく
「瀬戸内レモン」や
「瀬戸内海レモン」
だったとしたらいかがでしょう?
まったく風景描写のイメージは湧かないですよね?
頭に浮かぶのは、ただ「レモン」そのもので、
「瀬戸内海産なのかな?」と思うくらいでしょう。
やはり、ネーミングや商品名、
キャッチコピーやタイトルを考える際は、
いかにして読み手に
感情移入してもらえるようにするか
疑似体験してもらえるようにするか
が重要になります。
他人事に思えた場合は、「ふーん」で、
印象に残りません。
読み手が、つい自分の状況に置き換えて
良いイメージが湧いたなら、
きっとその商品などに惹かれることでしょう。
ですので、
「どういうネーミングにすれば
読み手側に良いイメージを
してもらって手にとってもらえるか」
ということを考えて、作成する必要がありますね。
さらに、ただ良いイメージだけでなく、
発信側がアピールしたい
ポイントに沿った良いイメージ
をしてもらうようにするには、もっと考える必要がありますね。
なお「瀬戸内の海を見ながら育ったレモン」
というのは、商品名です。
旦那の実家に来ているのですが、
「瀬戸内の海をみながら育ったレモン」という
ハンドクリームを洗面所で発見しました。
(おそらくお義母さんが使用しているのだと思います。)
私はその商品をまったく知りませんが、
なぜか良い印象を持ち、つい手に取ってしまったのです。
そして自分が惹かれた理由に気づきました。
「これはネーミングセンスが素晴らしいからだ!」と。
使ったこともないのに、なぜか気になってしまいます。
私の頭の中にあるのは、
その商品であるハンドクリームではなく、
あくまで海が見える丘にレモンが実り、
その丘から自分が瀬戸内海を眺めているイメージです。
商品名やネーミング1つで
こうもイメージを変えてしまう・・・
言葉は魔法ですね。
では。
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