『コラムニスト』気取りで何が悪い|あなたの宣伝部長!集客コンサルタント&セールスコピーライター|アニータ江口のブログ

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『コラムニスト』気取りで何が悪い|あなたの宣伝部長!集客コンサルタント&セールスコピーライター|アニータ江口のブログ

某企業ページをリニューアルして反応率45.5倍にし、月間100万円の広告費で2000万円の売上を上げている人。職業柄『売上&集客UPのお役立ち情報 』や『知っ得おすすめ情報』を書くが、『愚者の心理&処世術』や『偏った趣味嗜好』を書く方が楽しい。余生は、毒舌コラムと戯言エッセイを書いて生活したい。

大学時代、子供相手にリコーダーバトルをしかけた話

「トゥートゥートゥー」

家の近所を歩いていたら
どこからかリコーダーの音がしてきた。

きっとどこかの家の子供が
リコーダーの練習をしていたのだろう。

ああ、平和だな、私も小中学生までは
吹いていたんだよな・・・

そりゃ高校以上になったら
吹く機会なんて基本ないもんな・・・

大人になったらなんだかダサい楽器扱いされて
リコーダーって本当に不憫な楽器だよな・・・

そんなことを考えながら
歩いていたのだが、
自分の記憶に誤りがあることに気づいた。
私、大学時代にも吹いていたわと。


*****


私の実家はマンションだ。
片田舎に住んでおり、
駅近ではあるが周りは田畑。
子供も割と住んでいるマンションだった。

治安もさほど悪くもないので
窓を全開にしている家が多かった。

そのような土地柄というか
雰囲気ではあるので
よく子供が遊んでいる声や
ピアノの練習音も聞こえてきた。
もちろん、リコーダーも。

大学生の頃は実家に住んでいた私。
そのリコーダーの音を耳にする
機会は多かった。

寛大な心を持つ私は
テスト期間であっても
ああ、今日も頑張っているなと
思えて聞いていたものだ。

しかしだ。聞けば聞くほど
なんだか参戦したくなって
しまったのである。

私も吹きたい!!!!!

その思いが私を突き動かした。

中学時代にしまい込んだリコーダーを
クローゼットの奥の方から取り出し、
懐かしさに浸った。
ああ、これで練習したんだよなと。

ただそれだけでは気が済まない。
誰が吹いているのかわからぬ音色に合わせ
一緒に吹きたくなってしまったのだ。

家には一人。
誰も私を邪魔するものはいない。

そして窓を全開にし、
私はリコーダーを吹き始めた。

すると、その音色の主は
途中から気づいたようで
心なしか音を荒げながら
大きな音で応酬し始めた。
リコーダーバトルの始まりだ。

見知らぬ相手がリコーダーが吹いていた曲は、
大概が教科書の曲だった上に、
絶対音感に近い私は音を聞けば真似できる。
だから聞こえてくる音を
まるでインコのように追い続けた。

始めは偶然だと思ったのかもしれないが
徐々に向こうも気づいていったようだった。

段々面白くなってきて
曲の流れがわかった私は
ハモりを入れていくようになった。

楽しい。楽しい。とても楽しい。
見知らぬ相手とリコーダーを使って
ハーモニーを奏でるのだ。

まるで顔が見えないのにもかかわらず
メッセージを送り合う和歌のようだとも
感じた。実にロマンチックだ。

しかしだ。忘れてはいけないのが、
相手はおそらく小学生か中学生。

しかも、その時私は大学生であり、
そもそも一般的には吹かないであろう
リコーダーをわざわざ取り出して
見知らぬ子供とコミュニケーションを
とるという時点でどうかしている。

とはいえ、なんだか面白かったのだ。
全く何か芽生えたわけでもないし、
理由はよくわからないのだが面白かったのだ。

だから親がいない間、事あるごとに
見知らぬ誰かがリコーダーを吹き始めたら
私も吹き始めるという遊びをしていた。
遊びというよりもリコーダーバトル
だったのかもしれない。

あの時、一緒にリコーダーバトルをしていた
子供達は一体何をしているのだろう。
結局どんな子だったのか全くわからない。

もしかすると、恋心を抱かれていたかもしれない。
「可愛いクラスのあの子が、実は自分の事が
好きで一緒にリコーダーを吹いて思いを
伝えているのだ」と勘違いして身悶えして
いたとしたら本当に申し訳ない。

または、トラウマを植え付けていたかもしれない。
リコーダーを吹くとどこからともなく
リコーダーの音が聞こえてきて
恐怖に打ち震えていたとしたら申し訳ない。
もし『リコーダーの呪い』として学校で
噂になっていたとしたら本当に申し訳ない。

そして、思いつく中で一番気味が悪いケースは
リコーダーを吹いていたのが、
実は小中学生ではなかったというケースだ。
おじさんで、小中学生が応酬していたのだと
勘違いして意気揚々とリコーダーバトルで
心を通わせていたと勘違いしていたケースだ。

ああ、それだとしたら、ひどい話だ。
私の楽しい思い出もいとも簡単に崩れ去っていく。

しかしだ。この気味が悪いと思ったケース。
この気味悪い張本人は自分自身だと気付いてしまった。

仮にもその時『女子大生』ではあったので、
運良く通報されずに済んだのかもしれない。
とはいえ、今思えば、大分気味悪い存在だ。
おじさんという事以外は、自分自身にあてはまるのだ。

一体あのリコーダーバトルをした子供、
いや、人たちは何者だったのだろう。
子供とは限らない。大人だったかもしれない。
そして、私はどういう存在だったのだろうか。

このように考えながら、家の近所をまた歩く。

「トゥートゥートゥー」

このリコーダーの音の主は、子供とは限らない。
私のような大人である可能性もあるのだ。
平和な子供の日常だと思い込んでいたものも
一瞬にして気味悪い大人の非日常に大変身だ。
勝手な想像をして油断してはならないのである。

「トゥートゥートゥー」

きっとどこかでまた、大人と子供の垣根を越えた
リコーダーバトルが繰り広げられているに違いない。

さて、私も一吹きするとするか。


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